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それぞれの品格

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最近、よく品格という言葉を耳にします。
横綱の品格、政治家の品格、日本人の品格・・・
品格ある行動とはどういうものなのでしょう?
それは、何も特別な振る舞いではなく、その場の状況や立場に応じて、あたりまえに振る舞っていることが、まわりの人に快く、敬愛の情を持ってもらえるような行動ではないでしょうか。
そのためには、自分の立場、役割、その場の背景にあるものなどをしっかりと理解し、それをふまえて行動することが求められると思います。
ひるがえって、私たち、「建築の専門家」という立場に求められる品格というもの考えてみますと、安全で快適な空間づくりに取り組む私たちの姿に、感動と信頼感を持っていただけるかどうかが判断の分かれ目ではないかと思います。
皆さんの大切なマンションの大規模修繕を実施する場合などは、特に強く信頼感が求められます。
信頼感がなければ、管理組合の皆さんの声を一つにまとめあげて実行することは殆ど不可能です。
数年前の姉歯事件は、建築士への信頼を根こそぎ喪失させました。
あのような品格以前の恥ずかしい話ではなく、依頼者に対して、自然な行動の中に尊敬と信頼感を与えられる「建築の専門家」としての品格をしっかりと持ちたいものです。