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100年先を見据えて・・・

かつて、マンションは「終の棲家にたどり着くまでの仮住まい」などと言われていましたが、今では多くの人々が「終の棲家」として暮らしています。したがって、築20年を超えるようなマンションでは、建物と共に入居者の高齢化も進行していて、入居時には想像もしなかった不便や不安を感じたりするようになります。

これから30年40年と続く自分達の暮らしを安全に守ってもらうための器として自分のマンションを見直した時、高齢化とともに衰える身体機能に対してどうなんだろう?、繰り返し訪れる自然災害に対してはどうなんだろう?将来のエネルギー不足に対してはどうなんだろう?などと様々な疑問と不安が浮かびます。

しかしながら、このようなことを一人で考えて悩んでいても解決にはつながりません。
管理組合として入居者みんなで考え、専門家のアドバイスも得ながら答えを導かなければなりません。

先日、ある管理組合の役員さんが私たちの事務所を訪ねてこられました。

このマンションではまもなく入居30年を迎えることになり、これから三度目の大規模修繕の取り組みを始めるのですが、単に劣化部分を修繕するというのではなく、これから100年先を見据えて何をどうすべきか考えていこうという取り組みにしたい。とはいえ、何からどのように考えていけばいいか全くわからないので専門家の協力をお願いしたい。


大変驚きました。と同時に強い共感を覚えました。
まさに「住まい手みずからが、みずからの暮らしとマンションを守る」取り組みの実践のスタートです。みんなで将来の自分達の望むマンション生活を思い描き、そのためには何が必要か考え、その実現のためのストーリーを展開していくことになります。
私たちも可能な限り、惜しむことなく協力したいと思っています。


みなさんも是非一度、自分達のマンションの100年先を想像してみて下さい。